配属社員

先月の終わりくらいから配属されたIさん。これがまたかなり手強い。
「やれ!」といったことの半分も出来ない。いや、やらない。入社2ヶ月だから作業が遅いのはしょうがない。そんなことで腹は立てません。遅いなりの努力や工夫をすることをしないんですよ。作業をうまく段取りしたりいろいろなマニュアルをうまく活用したりする方法は毎日口をすっぱくして指導してるのに、言われたことをすぐ実行しない。同じミスを繰り返す。ひとつのミスから多くを学ばない。準備しろといった作業をしてこないがためにまた同様のミスをしでかす。ほんと最悪です。
飲食業未経験のひとならいざ知らず、前職もその前も飲食業だっていうから驚きです。


でもね、そんな人間をも一人前に育てるのが私の仕事のひとつなんです。
人それぞれ能力は違うので、みんな同じようには育たない。だから一定のレベルになるまで時間のかかる人とそうでない人がいるのですが、それは両者に同じ教育をした場合の話なんですね。指導する側のある種あきらめの理論なんです。「この人は時間がかかるな」ってのは指導者として駄目なんです。目標とする到達地点まで全ての部下を決められた期間で育てられて初めて指導者として一人前なんです。育つスピードは本人の資質よりも指導する方法によって変化するものなんです。一つの方法だけで指導すると指導を受ける側の資質によって差が生じます。が、人それぞれに合ったいくつもの方法を駆使して指導することで全員を同じスピードで育てるのが大切なんです。
なので、明日からもあきらめずに一生懸命指導しますよ。あきらめたらそれで終わり。先に待っているのは今よりしんどい日々。そんなのいやなので絶対あきらめません。私が見放したら彼の成長は止まってしまう。彼にとっては毎日が試練の連続で結構まいってきてるのは見てよくわかります。でも手を緩めることはしません。私の方からギブアップすることはないので、彼は見事育ってくれるか、彼がこの仕事からギブアップするか2つに1つとなるでしょう。期限は9月末なんでそれまでによい結果がでることを祈ります。