仕えるということ⑤

・・・つづき
そうこうしてるうちに、さきっぺからメールが来た。衣装室の前まで来てくれとのことなので、エレベーターで上の階へ向かった。
衣装室の前でチョット待っているとすぐに振袖に着替えたさきっぺが出て来た。淡いピンクの着物に髪は簡単に結ってあり、可愛いらしさに思わずみとれる。
「どうかな?おかしくない?」
チョット照れ臭そうにしているさきっぺはステージ上の自信に満ちた彼女とは別人のようだ。
「よしっ!じゃ、行こうか」
もう少し振袖姿を眺めていたかったが、さきっぺはドンドン会場へ向かって歩いて行ってしまった。

つづく・・・